【ネグロス島ドゥマゲテ】ロックダウン・ECQ生活28日間の記録《前編》

ドゥマゲテ親子留学日記 ブログ

こんにちは、かかとです。

新型コロナウイルスの影響でネグロス島から他の島に行き来できなくなったのは2月末のこと。

その後学校も休校が決まり、集会やイベントも禁止、ショッピング・娯楽施設なども次々に営業停止になり、段階的にどんどん行動範囲が狭まっていきました。

そんな中でもネグロス島内の移動だけは自由にできていたのですが、4月3日から4月30日までの28日間は、一時的に規制がより厳しくなるECQ(強化されたコミュニティ検疫)が実施され、それもできなくなってしまいました。

ECQ中の生活はあまりにも廃人すぎて、日記にするのが難しかったので、とりあえず起こった出来事や思ったことをつらつらと書いていくことにします。

ECQのルール

ECQのルール
👉自分の住んでいる市から出てはいけない。
👉検疫パスなしに外に出てはいけない。
👉外出できるのは週に2回決められた曜日のみ。時間は午前か午後決められた時間のみ。
👉外出できるのは1家族のうち1人だけ。
👉これまで通り21歳以下の未成年者と60歳以上の高齢者の外出は禁止
👉食料品店、飲食店(テイクアウトのみ)、市場、病院、薬局など、生活に必要な施設以外の営業は停止。

他にも色々あるけど、私に影響のあったのはこのへん。

仕方ないとはいえ、厳しい~っっ!!

しかし、この生活で1番痛いのは何よりも、バコンに住んでいるメイドさんが来られなくなるということ!

母1人子1人=絶対外に出られない

最初は1家族に1枚と言われていた検疫パス。

どうやら制作が追い付いていないらしく、ECQ初日に大家さんの家のみに届き、近隣5家族でシェアすることになりました。

月木の午前午後どちらか指定された時間のみ、5家族のうち1人だけが外出可能…と、かなり厳しい条件。

でも考えてみると、未成年が外出禁止ということは、もちろん4歳のアサオも出られない。

まさか4歳児を1人で留守番させて外出できるはずもなく、私も出られない。

だからどっちにしろ……

我が家のみ完全Q確定!!!
※Q=quarantine(検疫)

Congratulations!!!

マイルールを決めた

ECQの期間は一応2週間と決められてはいたものの、他の国やフィリピン国内の感染拡大の様子を見る限り、2週間で終わるとは初めから思っていませんでした。

なので課題は、このいつまで続くかわからない完全ワンオペ育児をどう乗り切るのか。

私の経験上、穏やかな気持ちで子供と接したいなら、自分の気持ち最優先で生きること。

私は自分が精神崩壊しないためのマイルールを決めることにしました。

ECQ中のマイルール
👉しんどくなるくらいならアサオにタブレットを見せてもいい。
👉少しでもめんどくさいと思ったらフードパンダを頼む。
👉洗濯はしない。
👉掃除もしない。

完璧です。主婦としてはゴミクズでも、母としてそこそこであればそれで良い。

一度ワンオペ育児の沼に沈んだ女の生きる知恵。

Foodpandaとネットがあれば生きられる

batchoyan foodpanda

始めの数日こそ、カフェが恋しいな~だのなんだの言っていたものの、本来私はとっても根暗。

幸いなことに、家から出られないことに特に苦痛を感じませんでした!!

インターネットとfoodpandaさえあれば生きていける気がする。

欲を言えばニンテンドースイッチが欲しい…

日本のみんながやっているどうぶつの森がやりたい…

それくらいで、ネットをしたり映画を観たり思う存分昼寝をしたりと、おうち時間をかなり楽しめていました。

アサオはタブレットでマインクラフトをしたり、気が向いたらオンライン学習をさせたりしていました。

オンライン学習 スクールTV

【コロナ休校対策にも】親子留学中のホームスクーリング用無料サイト6選

ECQ延長、少し規制が緩くなった

フィリピン 検疫パス

10日が経ちECQの解除日が近づいてくると、やはり予想通り延長になることが発表されました。

延長と同時に規制が少し緩くなり、週2回・午前午後どちらかだった外出が、週3回・朝7時から夜6時までなら出られるように。

新しい検疫パスは1家族に1枚配られると言われたものの、前回のこともあるのであまり期待していなかったのですが、うちにもちゃんと届きました。

しかし、従来通り子供とお年寄りの外出は禁止。

なのでやっぱり…

我が家のみ完全Q継続!!!

ええんやで…。

意外と発展していたドゥマゲテ

ドゥマゲテ ネットスーパー

ECQ直前にアレンちゃんに2週間分の買い物に行ってもらっていましたが、延長となるとさすがに厳しそう。

そこで、お友達のしげとうさんのブログで知ったネットスーパーを利用してみました。

TIANGE NEGOR
▲スマホサイトは見にくいので、PCからがおすすめ

フィリピンのちょ田舎にも、こういったサービスがあることに驚き。

深夜に注文したら、次の日の夕方ごろに持って来てくれました、3人がかりで。すっごく密!

きっちりとした在庫管理はされていないようで、

「これ在庫なかったわ。」

「このブランドのホットケーキミックスなかったからこれでもいい?」

みたいなのが結構多かったけど、まぁ満足。すぐに届けてくれて、とても助かりました。

割高だけど、こんなときには心強い存在です。

それにしても3人のうちの1人がうちのゴミ袋の中身をめっちゃ見てて不快だったなぁ。笑

外国人にも配給があった

有難いことに、観光ビザで滞在している私たちの家にもECQ中にお米の配給が2回来ました。

Twitterでは生きた鶏や生きたナマズをもらったという情報も見たので、少しびびっていたら、普通にお米でした。

我が家は食料には困っていないし、本当に必要な人に回してほしいので、2回とも辞退しました。

21日ぶりに外へ出た

ECQ直前にイミグレに行ってから3週間1度も家の外に出てなかったけど、さすがにたまった洗濯物の量が尋常じゃない。

アサオに少しだけ家でお留守番していてもらい、家のすぐ近くのランドリー屋さんへ行くことに。

実に21日ぶりの外出。こんなに外に出なかったのは新生児以来!(多分)

徒歩2分の道のりだけど、すごく天気が良くて「あ~、こんな日は海に行けたら最高なのになぁ」と青空を眺めて思ったりして。

根暗でインドア派の私にここまで思わせるなんて…おそるべしECQ。

ECQの中、子猫の里親探し

フィリピン 保護猫

3月末に保護した8匹の子猫。

【ドゥマゲテ親子留学日記】子猫3匹助けるはずが…

すぐに地元のアニマルシェルターに里親募集をかけてもらったものの、4月20日の時点でなんと問い合わせ0件。

猫たちは日に日に大きくなるし、さすがに少し焦りだした私。

知恵を絞りまくった結果、Facebookで猫好きのグループを探してみることに。

よさそうなグループを探して入り、さっそく里親募集。

これが大正解で、あれよあれよと6匹の里親が決定。

ロックダウン後にまだ猫がいたら1匹飼うよ、と言ってくれている人もいれると残り1匹。

難航するだろうなと思っていたので、たった1日でこんなに決まるとは正直かなり驚き。

その後1週間ほどの間に無事2匹がもらわれていきました。

1人は里親さんが家まで迎えに来てくれて、もう1人は私が里親さんの家までお届けに。幸せになってね。

ちなみにこれがECQ中の唯一のまともな外出。(アサオは向かいに住む大家さんに預けました。)

フィリピン ロックダウン

意外と人がいるなぁという印象。

検疫パスを見せなければ通れないチェックポイントも通過したのですが、チェックは遠目から一瞬確認するのみですごく適当でした。

猫を里親さんに渡し動物病院でキャットフードを買ったあと、トライシクルが捕まらなくて歩いていたら、通りすがりのフードパンダの配達員が後ろに乗せてくれました。

フィリピン ロックダウン生活
わーめっちゃ密…とは思ったものの。笑

ECQ中にキャットフードを手に入れるのが地味に大変。

なんせ猫の数がはんぱないので、すぐなくなります。

エサ代も馬鹿にならないから早く全員里親に引き渡したい。笑

しかしやはりECQ中の引き渡しは難しく、残りの人たちにはECQ解除後に連絡することになりました。

人に感謝、文明に感謝

フィリピン ケーキ

ECQ中、大家さんが手作りおやつを差し入れてくれたり、声を掛けに来てくれたり、いつも私たちのことを気にかけていてくれました。

語学学校の先生たちもたびたびメールを送ってきてくれて、その優しさがうれしかったです。

あとはとにかく、こんなときでも電気水道が使え、ネットも繋がるのが、本当にありがたかった。

日本でもフィリピンでも、みんなのステイホームを陰で支えてくれている人たちに感謝です。

そして、スマホのカレンダーがあって本当によかった…!

これが明治時代なら、ズボラな私は正の字をつけるのを忘れて、危うく1週間しか経っていないことになるところでした。

前半まとめ

長くなるのでここで一旦切ります。

前半はECQ中の出来事中心に書きましたが、後半は私の思いや気付きについて書いていこうと思います。

それにしても、一生に1度あるかないかのパンデミックを海外で子供と2人きりで過ごすことになろうとは。

いつまで続くか予想のつかないコロナ禍ですが、なるべく気持ちを前向きにしていきたいです。

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