こんにちは、かかとです。
先日ブログでもお知らせした通り、メイドのアレンちゃんが辞めてしまったので、新しいメイドさんを雇いました。
\初めまして、よろしくね!/
彼女の名はジンジン。親指タイタニックに似ています。
通いメイドの面接に来てくれたのですが、面接のときに「え、ヤヤも別で雇う予定なの?もったいなくない?私が両方やるからいいよ!」とジンジンから提案があり…
でも住み込みで働いてくれる人も欲しかった私は「それじゃあ給料3000ペソ上げるから住み込みはどう?」と聞いてみると「喜んで!」とあっさり交渉成立。
給料3000ペソアップでも月に8000ペソ(約1万7000円)。元々ヤヤは5000ペソで探そうと思っていたので、2000ペソの人件費節約になりました。
さらに食費1人分と交通費、SSSのお金も浮くので願ったり叶ったりです。
今、家に来てもらって約2週間が経ちました。
44歳4人の子持ち。主婦&メイド経験が長く、超料理上手。
子供の扱いもうまくアサオもすぐに懐いたし、洗濯も掃除もそつなくこなす。
ただひとつ難点があるとすれば、死ぬほどおしゃべり!!!
まぁそのおかげで(?)たくさんジンジンにまつわる話が聞けました。
クェートでの虐待体験
過去にOFWとしてクェートで働いていたらしいのですが、雇い主一家、特に奥さんからひどい虐待を受けていたそうです。
超お金持ちの大きな家で12人家族の家事をさせられ、メイドとして派遣されたのに子供の世話まで全てさせられ…。
朝から晩までこき使われ、睡眠時間は1日たったの4時間。休みは月に1度だけ。
雇い主は、弁護士の夫と大学で英語講師をする妻。
彼らは子供にまったくしつけをせず、子供が何か悪いことをすればジンジンが悪いことになったそうです。
理由もなく殴ったり、食事すらまともに与えられない。
ある日ジンジンが奥さんに「私たち、同じ人間、同じ母親同士なのに、なんでこんな扱いをするんですか?」と聞くと、「私とお前は同じ人間じゃない」と吐き捨てられたそう。
2年間の契約を終えると、逃げるようにしてフィリピンに帰ってきたジンジン。
ちなみに雇い主はクェートからマニラまでのチケットは買ってくれたものの、マニラからドゥマゲテのチケットは取ってくれず。
ニノイアキノ国際空港で途方に暮れて泣いているところを、たまたま通りがかった中国人夫婦や、フィリピン人がお金を出し合って助けてくれてどうにか帰れたらしいです。
よっぽどトラウマなのか、仕事中もとにかく中東への悪口がひどいジンジン。笑
「聞いてマダム。クェートの人は1週間に1度しかお風呂に入らないからめっちゃ臭いの。」
「マダム。中東の人は謝ったりお礼を言うことを知らないのよ。」
警察には届けたのか聞くと、帰るときに雇い主から
「俺はFBIにコネがある。お前の家族からイトコから、みんなの居場所を知っているぞ。もし警察に行ってみろ、必ずお前の家族を殺すからな。」
と脅され泣き寝入りしたらしいです。
実際お金さえあれば殺し屋を雇える国なので、そんなこと言われると怖いですよね…。
夫の浮気
ジンジンの夫は大工さん。ただし、たまにしか働かない大工さん。
そう…フィリピンあるある、やたら怠け者で女癖の悪い夫らしいのです。
ジンジンがOFWとして海外で働く間に、旦那さんは浮気しまくっていたそうで、なんとよその女の家で暮らしていた時期もあったらしい…。
しかも働かず、家にお金も入れず、子供のこともほったらかし。
ジンジンが帰ってきたら何やかんやで元サヤに戻り、今では一緒に暮らしているみたいですが…。
女に関しては終わったこととして、子供を放っておいて働かないのは現在進行形。
なぜこれをジンジンが笑って話し、そんな夫を受け入れ自分だけ一生懸命働いているのか…正直私には理解不能な領域です。
ジンジンは日本人クォーター
話している中で、ジンジンのおじいさんは第二次世界大戦中にネグロス島に来た日本兵だったことがわかり、驚きました。
そして、日本人のおじいさんと、フィリピン人のおばあさんの馴れ初めがさらに衝撃で…
なんとレイプから始まった恋だったそうです。
ジンジン「出会ったときに、おじいちゃんが16歳だったおばあちゃんをレイプしたのよ。」
んんん!?!?聞き間違いかな?
わたし「えーっと、おじいちゃんがレイプされていたおばあちゃんを助けたの?」
ジンジン「ううん。おじいちゃんがおばあちゃんをレイプしたの!」
わたし「えぇぇ…。(混乱)」
ジンジン「でもおじいちゃんがレイプしたのはおばあちゃんだけ。そして、他の男がおばあちゃんをレイプしようとするのをおじいちゃんが守ったの。」
わたし「でもレイプされたら嫌いになるのが普通でしょ?」
ジンジン「でしょ?そこんとこは私もよくわからないの!笑」
いや、そんなことある!?!?しかし、本人たちが幸せならそれは誰にも口出しできない…。
実際に2人の愛は本物で、戦後に政府がフィリピン(ネグロス?)に残る全ての日本兵に対して日本へ強制送還するよう命令しても、離れ離れになりたくない2人はドゥマゲテにあった家(NORSU付近にあったそうです)を捨てて、バレンシアの山奥に逃げたそうです。
名前も日本名の「OKEDA(オケダ)」からフィリピン名「OJEDA(オヘダ)」に変え、オケダさんは結局最期まで日本の地を踏むことなく、フィリピンで亡くなったとのこと。
ジンジンによると、晩年はもう日本語は完全に忘れてしまっていたとか。
ちなみにジンジンの見た目は完全にフィリピン人ですが、ジンジンの娘さんは隔世遺伝なのか、目が細いらしいです。
思いっきり差別ジェスチャーで表現してくれました!笑
目を吊り上げるジェスチャー、フィリピン人まったく悪気なくやりまくります。笑
ジンジンはモンスタークレーマー
買い物に行ってもらったのですが、帰って来るやいなや
「これ、本当は7ペソだったけど、5ペソにするように言ったのよ!これも、1つ10ペソだったのを、3つで20ペソにするように言った。これは…」
という風に、とにかくなんでもかんでも値切り倒してくる。
また違う日には、切れた洗剤を買いに行きたいから検疫パスを貸してと頼まれたのですが、曜日が違ったので(MGCQ中のドゥマゲテでは、モールやマーケットではまだ検疫パスの提示を要求されます。)
「割高だけどサリサリストアで買ってきてくれる?」と言うと、
「大丈夫よ、マダム!文句言いまくったらこのパスでも入れてくれるはずよ!」と言い切り、実際に成し遂げてきました。笑
こんな感じでなかなか濃いキャラのメイドさんが来てくれました。
私に対しての態度などは、おしゃべり以外に特に問題はないし、すごくサービス精神旺盛な方なので、神経を逆なでしないように扱い方には十分気を付けて仲良くやっていきたいと思います!!
メイドさんが辞めるたびにアサオが泣いてしまうので、長続きしてくれるといいなぁ…。
【全国無能主婦ランキング3年連続1位】大阪出身、フィリピンのドゥマゲテ在住。育児過激派。家事能力は最低レベル。平均的な日本人が生涯で殺すアリの数1000人分はすでに殺した、インセクトキラー。(このうち5人分は千葉に住んでいた2年間に達成)