【 完全版 】フィリピンでメイドさんを雇う方法とよくあるトラブル

こんにちは、かかとです。

フィリピンでは日本に比べるととっても安く家政婦さんが雇えます。

とくにここドゥマゲテはマニラやセブと比べてさらに安い。

せっかくフィリピンに来たからには家事をお願いできる家政婦さんを雇ってみたいけど、方法がわからないし、知らない人を家に入れるのはちょっとなぁ…やっぱりトラブルもあるんでしょ?などなど…

今回はそんな皆さんの疑問や不安を解決していきたいと思います。

ちなみに家政婦さんはフィリピンでは「ヘルパー」「ドメスティックヘルパー」「ハウスキーパー」などと呼ばれています。

また、同じ手順と相場でヤヤさん(子守り)も雇うことができます。

どうやって雇うの?

結論から言うと、私はFacebookを使いました。

他にもメイドエージェントを通す、近所の家のメイドに紹介してもらう、現地の知り合いの友達や親戚にやりたい人がいないか聞く、などなど色々な手段があります。

エージェント会社を通す

自分で探すのは不安だし面倒、お金には余裕がある…という方はエージェント会社を通すことをおすすめします。

エージェントによってはきちんと研修を受けさせているところもあり、駐在向けのメイドエージェントだと和食が作れたり日本語が話せたりもします。

身分証が無いと登録できないので身元がしっかりしているし、もし来たメイドさんが気に入らなければエージェント会社を通してお断り、チェンジすることができます。

面と向かって辞めてとはなかなか言いにくいですもんね…

明日から来なくていいよ。

そんな殺生な!

しかし最初にエージェントに仲介手数料を払わなければいけない点や、チェンジのときにお金がかかる場合もあったり、メイドさんの給料もマージンがかかっている分相場よりも高いです。

知り合いに紹介してもらう

知り合いや近所のメイドの紹介の良いところはある程度人間性が信頼できる身元が割れている、というところですね。

デメリットはいざ来てもらってその人が気に入らないときにめちゃくちゃ言いにくい。知り合いとメイドさんの関係にもよりますが、共通の知人に生活が見られているという事実も気になる…

かかとのパンツめっちゃデカいで

わろた

あとはトラブルになったときに、知り合いが絡んでいるとややこしい場合がある。(これは逆に助かる場合もあると思います)

Facebookで募集をかける

みなさんご存知の通り、フィリピン人はFacebookをフル活用して生活しています。

もちろん求人や就職活動もFacebookで一般的に行われています。

利用方法は簡単。

Facebookの検索欄から
「住んでいる地名+Hiring」   「住んでいる地名+wanted」
などと入れると、その地域の求人グループが出てくるので、そこに参加して、求人ポストを投稿するのです。

しばらくすると、DMに興味のある人や応募者からのメッセージが来るので、良さそうな人に返事をしてやりとりをします。

面接は日割りの給料を払って1~数日トライアルで働きに来てもらうのがオススメです。

子供への接し方や家事のクオリティを実際に見ることができます。

この人は合わないかなぁ?というときも、「他にも面接者がいるのでまた追って連絡します」と言えば面と向かって断らずに済むのも良いですよね。

エージェントを通さない場合の注意点

良い人が見つかったら、きちんと身分証のコピーをもらい、契約書を作ってお互いしっかり確認後、サインをもらっておくことが大切です。

公的な力があるかは微妙なところですが、言った言わないのトラブルを防げる等、口約束よりは断然マシです。

相場はいくらくらい?

これは場所によってと、住み込み(Stay-in)通い(Stay-out)かで変わってくるのですが、ドゥマゲテでエージェントを通さない契約だとだいたい基本給4000~6000ペソが相場です。

住み込みの方が住む場所と食事、生活用品を雇い主が提供する分、通いと比べて安めになります。

うちは月~土、朝から晩のフルタイム、通いで来てもらって基本給が5000ペソ。

これがマニラ・セブなどの都会だと大体8000~15000ペソが相場になるそうです。

やっぱり都市部は生活費も高いので倍以上も違いますね!

駐在家族(外国人)向けのメイドだと高くなる傾向があるみたいです。

人によっては1日数時間数百ペソで、週何日か来てもらう、というパートタイムの雇い方をしている人もいます。一人暮らしだとこれで充分かもしれませんね。

あとは交通費とSSS、年末のボーナスも支払わなくてはいけません。

SSSとはフィリピンの社会保険のようなもので、法律で雇用主は必ず支払うことが決まっています。

給与によって金額、負担率も変わってくるのですが、ネットで調べても正確な金額がわかりにくいので、雇用後にメイドさんに直接聞きに行ってもらうのが良いでしょう。(支払い後のレシートはかならず見せてもらいましょう。)

交通費は往復のジプニー、トライシクル代か、バイク出勤の方はガソリン代など。

そしてフィリピンには13th Month Payという年末ボーナスの文化があり、1年に支払ったお給料の1/12をのボーナスとして12月に支払うことが法的に定められています。

そして最後にお給料日ですが、手元にあるお金はすぐに使ってしまうという国民性からかフィリピンでは給料日は月2回と法律で定められています。

うちのメイドさんは本人の希望で週払いです。このへんも契約時にしっかり決めておきましょう。

どこまで頼めるの?

掃除、洗濯、料理、買い物、虫退治、Lazadaの配達員が送ってきたビサヤ語メッセージの翻訳、デリバリー注文、外出時に子守、基本なんでもしてくれます。

ただ、ヤヤ(ベビーシッター)ではないので、赤ちゃんのお世話や、お風呂・歯磨きの毎日の身の回りのお世話、大変なことや細かいことをお願いするならヤヤを雇いましょう。

買い物に出かける間に子供が家から出ないように見ていてもらうくらい程度なら快く引き受けてくれます。うちは幼稚園の送迎などもたまにお願いしています。

この辺も契約時にきちんと決めておいたほうが良いでしょう。

英語は話せるの?

レベルも訛りもその人次第ですが、フィリピン人は日常会話程度の英語なら普通に話せる人が多いです。

気になる場合は募集の段階で条件に「英語の堪能な人」と入れておくと良いでしょう。それでもガン無視してビサヤ語でメッセージ来たりしますが…笑

どんなトラブルがあるの?防ぐ方法は?

起こりがちなトラブル

よく聞くトラブルは遅刻、欠勤、バックレ、借金、盗難です。

フィリピーノタイムという言葉があるくらいフィリピン人は時間にルーズ。雇用主がなぁなぁにしているとどんどん出勤時間が遅くなる…なんてことも。

あとは若い子だと彼氏ができてそっちに夢中になってしまい休みがちになったり、長い休み明けは休み気分が抜けず必ず休む、なんならそのまま来なくなってしまう…ということもしばしば起こります。

それから「家族が病気になったからお金を貸してほしい」「親戚が死んだので(以下略)」など借金の申し込み。

盗難は、調味料や食材の減りがやたら早い(家に持って帰ってる)、ズボンのポケットに入れてた小銭がなくなる、子供のおもちゃ、服やアクセサリーがなくなる、など地味なものが多いです。

しかし人によっては机の上に置いてた財布を盗んでそのままバックレ、などという大胆な犯行もあるようです。

あとこれは個人的に思ったことなのですが、フィリピンの人はアレルギーに関する知識が浅い人が多く、「しばらく食べなかったらいつか治る」「ちょっとなら平気」という認識の人が本当にたくさんいます。

メイドさん、良かれと思って子供に自分のお菓子を分けてくれたりするのですが、もしお子さんがアレルギー持ちの場合は、くどいくらいに何度も説明しておいたほうが良いと思われます。

トラブルを未然に防ぐには

上でも少し触れましたが、必ず契約書を作りましょう。

遅刻は何分で何ペソ給料から引く、お金は絶対に貸さない、食べ物を食べるときは必ず許可を得る、子供には雇用主が用意したおやつしか食べさせない、など。

あとメイドさんの目に入るところに貴重品を置いておかない。

よくポケットから出した小銭を無頓着にその辺に置いておく人がいますが、やめましょう。

人間ですから、目の前にお金が置いてあれば魔がさすこともあります。そして1度バレなければエスカレートしていくものです。

それからできることなら貴重品の入った引き出しや寝室には鍵を付けましょう。

できるかぎりあらゆる可能性をつぶしておくのがお互いの為です。

お手伝いさんのいる生活は最高

長くなりましたが、ざっとこんなところかと思います。

最初は他人を家に入れることや、人に家事をやってもらうことにすごく抵抗があったのですが、最初の1週間で慣れて、そのあとは最高です。

家事の負担がなくなるだけでこんなにも子供にやさしくなれるのか…と感動。

子供のトイレトレーニングもパンツを洗うストレスがない分余裕をもってできたし、食べこぼしにも寛容になれる、それでも限界になった時には「ちょっとカフェ行ってくる!」と突発的にひとりになれることが、ワンオペで絶望していた私にはすごく幸せ。

うちのメイドさんは子育ての先輩なのでアドバイスをくれたり、私が怒りすぎた分をフォローしてくれたり、本当にどれだけ助けられたかわかりません。

あと、相場がわからない外国人が市場に行くとボラれまくったり、市場での買い物に慣れないので結局割高のスーパーで買い物しがちだったのですが、メイドさんに買い物に行ってもらうことで結果的に大きな節約になっています。

注意:これは私のドゥマゲテでの経験を基に書いた記事です。マニラやセブではもしかすると勝手が違う部分もあるかもしれませんので、その点はご了承ください。